歯に関するお話

おかあさんはやすめ?

2020年05月23日|

育児書に取り上げられている「おかあさんはやすめ」。
実はこれ、ムレツ、レーライス、イスクリーム、サンドイッチ、ンバーグ、きそば、パゲッティ、玉焼きの頭文字をとったもの。比較的、簡単に作れるため「お母さんが休める料理」というわけです。しかし、これらの料理は身体によくない食べ物ともいわれています。
なぜならば、

1)やわらかい料理なので、噛まずに食べられる。
2)動物性脂肪が多く高カロリー。
だからです。

反対に身体によい食べ物は「まごわやさしい」。
麻、かめ、菜、かな、茸、のこと。よく噛んで食べる必要があり、あごの発達を助けます。噛むことで唾液の分泌が高まり消化も促されます。

ぜひ、いろいろな食品をバランスよく摂り、しっか り咀嚼し、食後はきちんと歯磨きをすることで、健康な歯を守りましょう。

ひみこの歯がいーぜ?

2020年05月23日|

よく噛むことで全身を活性化させることができます。
8つの効用をご紹介します。

「ひ」:肥満予防。
よく噛んで食べると脳にある満腹中枢が働いて食べ過ぎを防げます。

「み」:味覚の発達。
よく噛んで味わうことにより食べ物本来の味がわかります。濃い味付けはさけるようにしましょう。

「こ」:言葉の発音がはっきり。
よく噛むことにより口のまわりの筋肉を使うため、表情が豊かになります。口をしっかり開けて話すと、きれいな発音ができます。

「の」:脳の発達。
よく噛む運動は、脳細胞の働きを活発にします。子どもの知育を助け、高齢者は認知症の予防に役立ちます。

「は」:歯の病気を防ぐ。
よく噛むと、唾液がたくさん出て、口の中をきれいにします。この唾液の働きが、むし歯や歯周病を防ぎます。

「が」:ガンの予防。
唾液の酵素には、発ガン物質の発ガン作用を消す働きがあることがわかってきました。

「い」:胃腸の働きを促進。
よく噛むことで、消化酵素がたくさん分泌されます。
十分に咀嚼され、胃腸障害の予防にもつながります。

「ぜ」:全身の体力向上と全力投球。
歯を食いしばることで、力がみなぎります。いざという時のためにも、よく噛む行為を習慣づけましょう。

今、子どもたちの歯が危ない!

2020年05月23日|

現代の子どもたちの顔に注目すると、スリムなあご、細身の輪郭が特徴的です。これはあごの未発達が原因。やわらかい料理が多く、よく噛まずとも食べることができるため、あごが十分に発達せず口がせまくなり、歯に影響が出てくるのです。

●あごの成長と歯の関係
やわらかい料理ばかり食べている
※「おかあさんはやすめ」をご覧ください。

咀嚼回数が減る。
・戦前の咀嚼回数:平均1400回
・戦後の咀嚼回数:平均689回

あごが十分に発達せず、口がせまくなる。

歯の大きさや数は変わらないため、
せまい口に、歯が重なりあう。

しっかり噛むことができず、身体のあらゆる部位に影響が出る。
※「ひみこの歯がいーぜ」をご覧ください。噛む効用がわかります。

あごの成長が盛んな時期は、3~6歳です。この時期にしっかりと噛むことが大切です。
※「むし歯予防の方法は?」の項にも書いてあるキシリトール入りガムを噛むのも効果があります。

<噛む目安>
・ひとくち30回
・いちどの食事で1500回

 

<現代っ子は「グラス・ジョー」>

ボクシングの世界の言葉で、ガラスのように弱いあごのことを「グラス・ジョー」といいます。あごの成長が不十分な現代の子どもたちも、「グラス・ジョー」と呼ばれる日がくるかもしれません。

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